アオダイのブログ

主に子供2人との日常

安心の取引システム

今回は子供の話ではなくて書籍の話です👦👶

日曜の朝から少し物騒なタイトルですが「殺し屋、やってます。(石持浅海さん)」という本が面白かったので紹介します📖

何が面白かったかといいますと、依頼されてから実行されるまでのシステムの設計です。

(フィクションです)

 

新薬の効果を調べるときに用いられる「二重盲検法」からヒントを得てつくられたシステムで、依頼者と実行者(殺し屋)がどちらも安心して取引できます。

 

『依頼者 → 連絡係① → 連絡係② → 実行者』

連絡係①は、実行者を知りません。

連絡係②は、依頼内容を実行者に伝えるのみで、依頼者本人も、その動機も知りません。

実行者は、依頼者も連絡係①も知りません。

そして依頼者は、連絡係①しかわからないシステムとなっています。

 

依頼者は、実行後、実行者から脅される心配がありません。

実行者も同様で依頼者から実行をネタに脅されたり通報されたりする心配もありませんし、依頼者や連絡係①から情報が洩れる心配もありません。

連絡係②が唯一、実行者(殺し屋)と会う人ですが、実行方法は知りません。

 

依頼金額は、650万円。

これは東証1部上場の平均年収から設定しています。

理由について以下抜粋です。

「日本を代表する企業の社員が一年間懸命に働いてようやく得られる金額を支払ってまで、相手を亡き者にしたいのか。依頼人に、その覚悟を問うている」

 

依頼者は、依頼者本人の身分証明書とターゲットの情報(氏名、住所など)、そして写真を用意します。

依頼を受けるかどうかは、連絡係①ではなく、実行者が決めます。

依頼から3日以内に、大抵はターゲットとなる人物の実在確認ができれば依頼を受けるという形です。

依頼を受けることが決まれば、依頼人は前金で300万円、実行を確認したら残金350万円振り込みます。

(前金の入金を確認できてから通常二週間以内に実行)

 

もし依頼を受けておきながら実行しない場合や実行できなかった場合は、前金300万円に加えて350万円追加で依頼者に支払います。

実行者は必要以上にターゲットを調べません。

情報を知れば知るほど感情移入する可能性があり、実行の妨げとなるからだそうです。

もちろんフィクションで、物語自体も面白かったですが、その内容は読んでのお楽しみということで。

皆さん本日も良い一日を🌈🌈

 

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